看護部
看護部長あいさつ
「つなぐ看護」
男鹿みなと市民病院 看護部長 小坂 さおり
私たちの組織は、男鹿市の公立病院として、自治体病院の役割であるへき地医療、救急医療、不採算医療、政策的医療などを担っています。夜間の救急医療を含め、地域になくてはならない大切な病院です。その上でいうと私たちのMissionは、医療提供を通して地域にかかわるすべての人の幸福を追求することです。
2021年の当院看護師に対する調査では、“私たちのValueとして最も大切にしている事”の第1位は「誰であっても相手に敬意を持つ事」であり、「医療と患者さんとの架け橋となる事」でありました。これ以降、私たち看護部の理念は「つなぐ看護」となっています。
近年、世界じゅうで災害が起こり、新興感染症によるパンデミックが起こり、日本は高齢者と生産人口の比率が崩れ、労働生産性の低下から、今まで受けられた恩恵が受けられなくなるなど様々な過渡期を迎えています。また、世界中の保守政策による自国ファーストが与える世界経済への影響は予測困難な状況にあります。次に何が起きるかを予測しつつ、個人が自分の考えを持ち、支えあうことが、未来のカギになります。相手を思いやり、自分の考えも相手の考えも尊重し、時には今までの作り上げた価値の概念を壊し、よりよい価値の創造を目指して参ります。
看護部の今後の方向性としては
①地域密着病院として回復期、初期救急の役割を担うこと
②外来・訪問看護サービスの充実
③高次機能病院・開業医・地域の介護福祉サービス提供者との共同活動促進
④AIやDX促進による支援体制の強化
⑤地域住民の積極的な健康活動の推進
⑥改革を担う職員全体の教育
に力を入れて参りたいと思います。
理念
「つなぐ看護」
- 人間としての尊厳を守り個別性を重視した看護を提供します。
- 自らの行動に責任を持ち、安全な看護を提供します。
- 看護職として品位を高め、自己の能力開発に努めます。
看護体制
- 看護配置
- 急性期一般病棟10:1
地域包括ケア病棟 13:1 - 勤務体制
- 三交替制(週休2日制)
- 勤務時間
- 日勤 8:30~17:15
準夜 16:30~1:00
深夜 0:30~9:00 - 看護方式
- 固定チームナーシング
卒後研修
キャリア開発ラダーを実施しています。
新人看護師教育
「新人看護職員研修ガイドライン」に沿って到達目標が達成できるよう細やかな指導・支援を行っています。
年間教育計画
感染管理認定看護師、認知症看護認定看護師、摂食・嚥下障害看護認定看護師、大学院修士課程卒業者、他各種研修を受けた看護師が教育計画の推進に主体的に取り組んでいます。
看護研究
全国発表に向けて計画的に取り組んでいます。
認定看護師の活動
認知症看護認定看護師
認知症のある人が病気で入院すると、治療や入院という環境変化によって混乱をきたしてしまう人が少なくありません。
認知症の発症から終末期までの経過と予後を理解したうえで、療養環境の調整やスタッフと協働し、治療や入院生活が安心して続けられるよう支援しています。
感染看護認定看護師
院内で発生する様々な感染症から、患者さんや家族、病院スタッフを守り感染症が広がらないように対策を行っています。
主な活動には週1回病院内の各部署を回り感染の機会がないか環境をチェックするラウンドを行っています。
また、感染症に対する最新の専門的な知識、技術を基に感染管理に取り組めるよう、院内外での講師活動や研修会、学会参加など自己研鑽に努めています。